簡単にとれて役に立つ資格の代表が「危険物乙種 4類」です。
とりあえず何か資格に挑戦したいという場合にはお勧めです。
免許の更新もいりません、一生有効です。(※ただし、10年後に写真の交換が必要)
とくに文系の人にお勧めしたいです。
宅建や簿記2級やTOEICも悪くはないけど、準備に時間がかかります、合格してもスコアが上がっても、大きな見返りを望めるわけもない。
まして試験がうまくいかなかった場合は、本当にむなしいだけです。
というわけで(?)今回は「危険物乙4類に短時間で合格したい」です
資格カテゴリーについて
この資格カテゴリーの目的は、「皆様が5分~10分程度の時間を費やすことで、たとえ1パーセントでも合格の可能性を上げて欲しい」です
忘れてしまいがちな重要なポイントや、覚えていればある程度の点数が確保できる基本的なポイントについても記載していくつもりです。
試験勉強の合間に、お暇つぶしにでも読んでほしいです。
「危険物乙4合格のお役に、少しでもたてれば幸いです」
危険物乙4類資格試験の概要
試験日程と受験地
主催は一般財団法人 消防試験研究センターです。
各都道府県ごとに、年に数回試験があります。
どの県でも受験できるので、受験機会は多いです。
会場は大学等を借りて行なわれることが多いです。
2日で合格した人もいる
どんな資格試験でも、できるだけ短期間・短時間で合格したいですね。
今回は危険物乙4について「短時間の勉強で合格する方法を考えてみる」です。
最低点でもいい。
試験後に、全て忘れてしまってもいい。
試験合格だけに、焦点を合わせた勉強方法を紹介したい。
そして、終盤には「これだけ覚えていれば合格するかも」という重要ポイントを紹介したいと思ってます。
実際に重要ポイントだけを覚えて、たった2日(前日丸1日と当日朝)の勉強で、60点ピッタリで合格した人もいます
危険物乙4類は、素直な試験です。
ひねくれた試験では怪しいものが全く関係なく、完璧な知識がないと答えられないことが多いです。
しかし危険物の試験は、怪しいものが正解のことが多いです。
お勧めは出来ないが、「ひねくれた試験ではない」ということを念頭において、勘で勝負しても合格できるかも。
勉強不足で全く自信がなくても、試験会場に行くことをお勧めします。
マークシートなので、合格の可能性は常にあります。
そして、たとえ不合格でも次回につながります。
20時間で合格ラインまでは行けると思う
少し前まで、職業訓練校に通ってました。
訓練校の先生曰く、「危険物乙4は、20時間もあれば合格できる」
先生を信じて、20時間強の勉強で、試験に臨みました。
その時の様子はこちらから
「勉強方法さえ間違わなければ、20時間で合格できる」と思います。
基本的な考え方さえ間違わなければ、頻出される部分を直前に暗記するだけで大丈夫です。
資格の内容 危険物乙種4類
危険物乙種4類は、消防法で第4類危険物に指定されている、引火性液体を扱うことができる資格です。
ガソリン、軽油、灯油など身近な危険物を取り扱うことができるようになるため、多くの職場で必要とされています。
つまり、持っていれば何かと役に立ちそうな資格です。
実際に役に立っています。資格手当ても貰えていますし、危険物乙4がないとつけない仕事は多いです。
身近な所では、ガソリンスタンドでの1人での対応、タンクローリーの運転などは、危険物乙4がないと、仕事をすることが出来ません。
また、指定数量以上を扱う工事現場やビルなどでは、危険物取扱者を定めなければなりません。
危険物の中では乙種4類がダントツで人気が高いです、実に危険物取扱者試験の約60%が乙4を受験しています。
※理由は単純で、ガソリン、軽油、灯油、重油に関する資格だからです。
試験の内容
足きりは60%
足きりがあります:60%
全てマークシートです
5択です
- 第1編は物理学と化学の基礎知識
- 第2編は危険物の性質並びにその火災予防
- 第3編は法令
と、3つのパートに分かれています。
そして、各パートが、全て60%以上で合格。
つまり、60%での足きりがあります。
素直な試験です
特徴としては、簡単な問題と超難問の区別がはっきりしている。
誰も解けないような問題は10%ぐらい、その他は基本的な問題が多いです。
難問を出すのは、点数差をつけるためだと思います。
※もちろん、難問は捨てます。
そして、なによりも「わりと素直な試験」です。
ひねくれてない試験なので、直感がわりと当たります。
合格率と難易度 危険物乙4の合格率が低い理由
合格率は、近年どんどんと下がってきている
合格率が「30%」を切った回も、あるそうです
しかし、安心して欲しい、勉強さえしておけば落ちる試験ではないです。
受験だけが目的の人もいる
合否関係なく受験だけを目的に、義務で来ている人も相当いる。
例えば、工業高校の学生が、授業の一環として危険物乙4を、受けに来る。
つまり、受験さえしておけば落第は免れるので、合否に関係なく受験だけはする。
このように、勉強をせずに受験だけが目的だけの人も、かなりいます。
欠席者も非常に多い
県をまたげば、年に何回も受けられる試験なので、様々な理由で欠席しているのだろう。
実際に受けたときも、かなりの席が空いていました。
もちろん欠席者は、必然的に不合格になる。
そういう事なので、実際の合格率は、かなり高いのだろうと思っている
ゆえに難易度は低いと思う
ある程度の勉強さえすれば、ほぼ受かる試験だと思っています。
もちろん全く勉強しなければ合格は難しいですが、出題範囲も狭いので一夜漬けの効果大。
時間効率のいい勉強方法
効率のいい勉強法は、過去問2回~3回です。
過去問が全てです
そして、前からと後ろからを、同時に始めます
理由は2つ
- アウトプット中心で短期記憶を定着させるため
- テキストの最初と最後のほうに、重要な事項が載っているので、取りこぼしを少なくするため
くわしくはこちらに書きました
危険物乙4類 お勧めテキスト(3位まで) 1位は「赤本」か「すぃーっと合格」か?
1位 (赤本) 向学院 乙4類危険物取扱者受験教科書
危険物乙4では、有名なテキストです。
俗にいう「赤本」です
これ1冊で充分に合格できます
30年の実績を誇る向学院の教科書です
要点を外していないので、短期間での勉強にピッタリだと思います
職業訓練校では、この「赤本」を唯一のテキストとして、補講で使用しました
管理人2は「赤本」だけを20時間ほど勉強して、かなりの高得点で合格できました。
「法令86% 物理・化学90% 性質・消火90%」と無駄に高得点でした。
ただし、乙4類危険物取扱者受験教科書(向学院)は、書店での販売はしてません
そして、Amazonでも楽天ブックスでも、取り扱ってない
めんどくさいけど、向学院のホームページで購入するしかないのかも
基礎から最新問題までよくわかる 乙4類危険物取扱者 受験教科書 本試験問題301題+模擬試験問題3回 (別冊・解答解説付き) 著者:藤本博之 定価 1,800 円(税込) 現在全国における乙種第4類危険物取扱者試験の受験生は毎年300,000人を超えておりますが、合格率は決してよくはなく平均40パーセント前後といわれています。本書はこのような結果を考え、15年以上講師として受験生に直接講習し、生徒と共に悩んできた著者の体験をもとにまとめられたものです。 毎年3月1日に新年度版を発売!!本試験の傾向を毎年検討して問題や内容を改定して発行する出版社は当社(向学院)だけです。練習問題のうち約50題~100題を毎年更新して掲載しています。基本問題から最新問題までの復習を繰り返すことで確実に実力がつきます。 1975年から毎年改定され続けられ現在も発展中の教科書です。 向学院のホームページ
写真が無くて、ごめんなさい
しかし、向学院の赤本はお勧めです
2位 10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)
「すいーっと合格シリーズ」は、電工2種では解りやすいと評判のテキストでした。
管理人2も電工2種の筆記試験対策に、このシリーズの簡易版を使いました。
筆記試験は、かなり余裕があった気がしています。
その「すぃーと合格シリーズ」が、危険物乙種4類にも登場しました。
訓練校の先輩が、再受験の折には、この本を使用しました
ほぼ満点に、近かったらしい
「イラストが多いので、理解しやすかった」、とのことです
「 10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格」の評価はかなり高いです。
ザット読んでみなしたが、やっぱり「すぃーとシリーズ」はわかり易いです。
お勧め度は同率で1位かも
3位 過去問パターン分析! 乙4類危険物試験 解法ガイド
このテキストは、問題集です
問題集中心の勉強方法はお勧めできます。
問題集はアウトプットを繰り返すので、記憶が定着しやすいです
ただこの本は、問題数が多いので少し時間はかかります
しかし、確実に合格したいなら、こちらもお勧めです
おさえておきたい重要ポイント(随時追加予定)
絶対に忘れてはならない最重要ポイントを3つだけ記す
1、危険物は全て、液体か固体
2.4類の危険物は全て、常温で液体
3、4類の危険物は全て、蒸気は空気より重い
上記の3つを念頭において勉強すると、理解度が高まると思います
書き換えると
1、気体の危険物はない:全類の危険物は液体又は固体です
2、液体以外の危険物4類はない
3、蒸気が、空気より軽い危険物4類はない
蒸気(気体)が空気より重いため、地上にとどまる。
ゆえに、4類は危険です。
この3つは、すごく重要です。
これを知らないと、勉強の進みが非常に遅くなります。
覚えておくと、試験に役立つポイント
- 水より軽く、水に溶けないものが多い
- 名前の先頭に「ア」のつくものは、水に溶ける
- 着火温度の低い物ほど危険
危険物乙種4類で、丸暗記が必要なもの
危険物類別の性質
第1類 酸化性固体(固体のみ)
第2類 可燃性固体(固体のみ)
第3類 自然発火性物質及び禁水性物質(固体と液体)
第4類 引火性液体(液体のみ)
第5類 自己反応性物質(固体と液体)
第6類 酸化性液体(液体のみ)
「常温で気体の危険物はない」です。
指定数量 8個
指定数量も必ず出ます。
指定数量は、全て要暗記です。
必ず、出ます。
指定数量とは、危険物を保管する上での基準量で、指定数量以上の量を保管する場合、消防法の規制対象となります。
また、それより少ない量では市町村等の条例で規制されることとなります。
第4類の性質品名別指定数量
特殊引火物 | 50L |
第1石油類 | 200L |
第1石油類水溶性、アルコール類 | 400L |
第2石油類 | 1000L |
第2石油類水溶性、第3石油類 | 2000L |
第3石油類水溶性 | 4000L |
第4石油類 | 6000L |
動植物油類 | 10000L |
指定数量の覚え方 数字 or 語呂合わせ
524-1246(最後は1万) と電話番号のように、覚えるのもいいと思います
また、語呂合わせてで
5時だよ、兄さん、ひと・ふ・ろ(一風呂)、わんだふる
5 2 1 2 6 10
「5時だよ、兄さん、ひと・ふ・ろ(一風呂)、わんだふる」ですが…、
「5時」は、「特殊引火物の50リットル」
「兄さん(2さん)」は、「第1石油類の200リットル」
「ひと」は、「第2石油類の1,000リットル」
「ふ」は、「第3石油類の2,000リットル」
「ろ」は、「第4石油類の6,000リットル」
「わん(だふる)」は、「動植物油脂の10,000リットル」
※水溶性液体の指定数量は、非水溶性の2倍です
水よりも重いもの 9個(語呂合わせ記載)
危険物の4類・引火性液体は、水よりも軽いものが多いです
つまり、水よりも比重の重いものだけを、暗記すればオッケーです
以下に、出題される確率の高いものを、幾つかあげときます
- クレオソート
- アニリン
- ギ酸
- エチレングリコロール
- グリセリン
- クロロベンゼン
- 氷酢酸
- 二硫化炭素
- ニトロベンゼン
語呂合わせのお勧めは
ぐれた兄貴とエッチなグリグリ星人と黒豹が、二輪にトロを乗せて沈んでいった。
ぐれた兄 貴と、エッチなグリグリ星人と、黒 ヒョウが、
二輪にトロを乗せて、沈んでいった。
水に溶けるもの 8個(語呂合わせ記載)
危険物の4類・引火性液体は、水に溶けないものが多いです
以下に、水溶性の4類危険物で、出題頻度の高いものを上げておきます
- 酸化プロピレン
- エチレングリコロール
- グリセリン
- ピリジン
- アルコール
- 氷酢酸
- アセトン
- アセトアルデヒト
語呂合わせは
水に溶ける大会に参加した、プロのエッチなグリグリ星人と、ピリ人のお酒が氷ってあせった。
水に溶ける大会に参加したプロのエッチな
グリグリ星人と、ピリ人のお酒が氷ってあせ(×2)
った
無臭性の引火性液体 3個(頻出)
危険物4類は、ほぼ全てに臭いがあります
以下に例外をあげておきます
※要丸暗記です
- 二硫化炭素(純粋)
- グリセリン
- エチレングリコロール
このページのまとめ
- 危険物乙4は役に立つ資格
- 範囲が狭く難易度は低
- 20時間の勉強で合格可能
- 2日間で合格した人もいる
- 危険物乙4の効率的な勉強方法について記載
- お勧めテキストについて記載
- 試験に役立つ重要ポイントを語呂合わせ付きで記載
あなたの合格を願っています
また、どこかで・・・