【ビルメンブログ 19】  現場でよく聞く用語「カットリレー」

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「ビルメン」は専門家ではないので、深い知識までは求められる事はめったにないです。。

しかし、設備についての表面的なことを幅広く知っておくことは必要です。

例えよく分からないことでも、専門用語を覚えておけば、何となく詳しそうに見られます。

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「カットリレー」とは?

 

非常放送をするための防災設備

 

カットリレーは、非常放送設備に含まれる防災設備のひとつで、火災信号の受信により、業務放送設備への電源供給を遮断するための設備である。

 

業務放送を止めないと、非常放送が流れないので、業務放送設備への電源を切るのが「カットリレー」。

 

 

カットリレーの別名

カットリレーは、電源カットリレー、カットリレーコンセント、電源制御器という名称で呼ばれることもあるます。

 

 

「カットリレー」は2パターンある

 

1、【A接点】のカットリレー    短絡すると大変

通常24V 【非常放送、BGMカット 0V】 A接点用

非常時に放送アンプから24Vが送られるという意味で、24Vが入力されるとAC100Vがカットされます。

 

 

A接点用は工事中にショートすると、ヒューズが飛び他の階の
業務放送やBGMが強制的に飛んでしまいます。

 

2、【B接点】のカットリレー

通常0V 【非常放送、BGMカット 24V】 B接点用

 

B接点のカットリレーは、ショートしても、大きな問題は起きないはず。

 

A接点とB接点

 

A接点:電気回路が通常は切れており、特定の動作により回路が繋がるシステム。

a接点

 

 

 

B接点:電気回路が通常は繋がっており、特定の動作により回路が切れるシステム。

b接点

 

 

電気工事時のミスで、「カットリレー」が働く事がたまにあります

 

A接点の「カットリレー」がショートすると、業務放送が全て止まります。

カラオケ店などでは、機械が使用不能になります。

 

電話工事や消防設備の改修工事で、配線ショートや配線間違いなどで、「カットリレー」を働かせてしまうことがたまにあります。

 

業務用の放送ができないので、館内は大騒ぎです。

外部業者のミスであることだけは、伝えておかないと、とばっちりを食いかねません。

 

大事なのは、「ブレーカー」や「ヒューズ」の場所を知っておくこと

 

一括復旧用のスイッチがあれば安心

 

一括復旧のためのスイッチは、目立つところについているはず。

それを押せば、リセットされます。

 

 

「カットリレー」の「ヒューズ」の場所は、把握しておく

問題は、A接点のカットリレーの「ヒューズ」が落ちた時。

切れてしまった「ヒューズ」を新品と交換で復旧です。

しかし、「ヒューズ」の場所が判らなければ、どうしようもない。

 

 

一般的には、防災盤の一番下の真ん中辺りの「ヒューズ」が一番怪しそうです。

でも、自分の現場の「カットリレーの「ヒューズ」の場所は要把握。

 

 

話は全然違いますが、各階の止水栓やスプリンクラーのアラーム弁の場所も要把握です。

 

このぺーじのまとめ

 

  • カットリレーは防災設備
  • カットリレーが入ると、業務放送は消える
  • A接点は工事ミスでカットリレーが働く事がある
  • 「カットリレー」の「ヒューズ」の場所は要把握

 

 

読了、ありがとうございました

また、どこかで・・・