「ビルメン」は専門家ではないので、深い知識までは求められる事はめったにないです。。
しかし、設備についての表面的なことを幅広く知っておくことは必要です。
例えよく分からないことでも、専門用語を覚えておけば、何となく詳しそうに見られます。
「カットリレー」とは?
非常放送をするための防災設備
カットリレーは、非常放送設備に含まれる防災設備のひとつで、火災信号の受信により、業務放送設備への電源供給を遮断するための設備である。
業務放送を止めないと、非常放送が流れないので、業務放送設備への電源を切るのが「カットリレー」。
カットリレーの別名
カットリレーは、電源カットリレー、カットリレーコンセント、電源制御器という名称で呼ばれることもあるます。
「カットリレー」は2パターンある
1、【A接点】のカットリレー 短絡すると大変
通常24V 【非常放送、BGMカット 0V】 A接点用
非常時に放送アンプから24Vが送られるという意味で、24Vが入力されるとAC100Vがカットされます。
A接点用は工事中にショートすると、ヒューズが飛び他の階の
業務放送やBGMが強制的に飛んでしまいます。
2、【B接点】のカットリレー
通常0V 【非常放送、BGMカット 24V】 B接点用
B接点のカットリレーは、ショートしても、大きな問題は起きないはず。
A接点とB接点
A接点:電気回路が通常は切れており、特定の動作により回路が繋がるシステム。
B接点:電気回路が通常は繋がっており、特定の動作により回路が切れるシステム。
電気工事時のミスで、「カットリレー」が働く事がたまにあります
A接点の「カットリレー」がショートすると、業務放送が全て止まります。
カラオケ店などでは、機械が使用不能になります。
電話工事や消防設備の改修工事で、配線ショートや配線間違いなどで、「カットリレー」を働かせてしまうことがたまにあります。
業務用の放送ができないので、館内は大騒ぎです。
外部業者のミスであることだけは、伝えておかないと、とばっちりを食いかねません。
大事なのは、「ブレーカー」や「ヒューズ」の場所を知っておくこと
一括復旧用のスイッチがあれば安心
一括復旧のためのスイッチは、目立つところについているはず。
それを押せば、リセットされます。
「カットリレー」の「ヒューズ」の場所は、把握しておく
問題は、A接点のカットリレーの「ヒューズ」が落ちた時。
切れてしまった「ヒューズ」を新品と交換で復旧です。
しかし、「ヒューズ」の場所が判らなければ、どうしようもない。
一般的には、防災盤の一番下の真ん中辺りの「ヒューズ」が一番怪しそうです。
でも、自分の現場の「カットリレーの「ヒューズ」の場所は要把握。
話は全然違いますが、各階の止水栓やスプリンクラーのアラーム弁の場所も要把握です。
このぺーじのまとめ
- カットリレーは防災設備
- カットリレーが入ると、業務放送は消える
- A接点は工事ミスでカットリレーが働く事がある
- 「カットリレー」の「ヒューズ」の場所は要把握
読了、ありがとうございました
また、どこかで・・・