消防設備士は、人気のある資格です。
人気の理由は今のところ不明、です。
そして消防設備士の資格試験は、思ったよりも難しいです。
消防設備士で難しいのは、実技試験という名の記述式の試験です。
今回は「消防設備士乙種6類」の実技試験に役立つページを作りたい、です。
消防設備士の実技試験の難しさは?
実技試験の難しい理由は、「知らないものは、回答できない」です。
マークシートならば、適当に回答しても当るかもしれませんが、実技試験では絶対に無理です。
0点確定です。
消防設備士の実技試験は、5問です。
1問は20点。
合格は60点以上なので、「2問不正解で-40点」で不合格濃厚です。
濃厚というよりは、不合格確定かも・・・
5問のうち1問は、毎回かなりの難問が出ます。
おそらく、その問題は捨てることになるだろうから、残りの4問で知らない問題をなくすことが大切です。
そして、確実に回答できるように、実際に書いてみることも必要です。
ちなみに、消火器は「消す、火、器(けす、ひ、うつわ)」と書く。
ここから下が、管理人2の選んだ予想問題です。
消火器の構造 イラストは本試験によく出るP.163~
消化器のイラストは、「本試験によく出る~~」の163ページあたりに載っています。
以下は、全て要丸覚えです。
指示圧力計 | 消火器本体内の圧力を表示 |
ろ過網 | 異物の混入や薬剤の固化等によるホースやノズルの詰まりを防止する |
安全栓 | 消火器の不時の作動を防止する |
安全弁 | ホースやノズルが詰まった際に、容器内の圧力を減少する |
排圧栓 | ドライバーでまわして残圧を排除する |
ノズル栓 | ノズルから湿気が入るのを防ぐ |
逆流防止装置 | 粉末消化剤がガス導入管に侵入して、固化するのを防ぐ |
粉上がり防止封板 | 1、粉末消化剤がガス導入管に侵入して、固化するのを防ぐ
2、ノズルからの湿気の侵入を防止する |
サイホン管 | 消化粉末の通り路 |
※注釈 指示圧力範囲は、ハロン2402以外は全て、0.7~0.98Mpa
構造に関する問題は、過去に何度も出題されています。
多分、今回も1問は出るはず。
おそらく、イラストを見て名前は答えられると思います。
説明文をしっかり書けるようにしておかないと、合格は難しいかな?
自分の手を使うなどして、記憶の定着を図る事が大切です。
消火器の点検に使う道具
上は指示圧力計でした。
点検では標準圧力計を使います。
キャップスパナ | 点検時に、消火器のキャップを脱着につかう |
エアガン | 禁水の粉末消火器の点検清掃時に、圧縮空気や窒素ガスを噴射する |
標準圧力計 | 指示圧力計の精度の確認、および消化器内の圧力確認の際に用いる |
反射鏡 | 消火器本体内の状況(腐食や塗色)の点検 |
三方バルブ | レバーを操作して、窒素ガスの注入及び停止を行う |
圧力調整器 | 高圧の窒素ガスを消火器の充填圧力まで減圧する |
クランプ台 | キャップ脱着などの作業時に消火器を固定する |
加圧用窒素ガス容器 | 窒素ガスを貯めておく |
継手金具 | 消火器本体と三法バルブを接続(標準圧力計を消火器に接続する時に使う) |
実技試験では、確実に記述できるようにしておかないと減点されます。
5問中1問は難問のはずなので、残りで満点をとるぐらいの真剣さが必要です。
ボンヤリと理解していても、実際に書けないと・・・
ガス加圧式の粉末消火器の点検方法
- 総重量を測定して消化剤の量を確認
- 消火器をクランプ台に固定
- ドライバーで排圧栓を開き、内圧を排除(排圧栓のないものは、4のキャップを緩める時に、減圧孔から残圧を排除し、その吹き出しが止まってから、再びキャップを緩める)
- キャップスパナでキャップをゆるめる
- バルブ部分を本体から抜き取り、プライヤーを用いて加圧用ガス容器(ボンベ)を外す
蓄圧式粉末消火器の指示圧力計の精度確認
- 消火器のホースをプライヤーで外す
- 継手金具を取り付ける
- 継手金具に標準圧力計を取り付けてレバーを握る
↓
誤差がなければ精度に問題無し
「まとめ」に変えて
実技試験対策が合格には必要
消防設備士資格で簡単に取れて、役に立ちそうな資格は消火器に関する6類です。
合格率の低い理由は、実技試験という名の記述式の試験があるためです。
1問は誰も解けないような難問が出るはずなので、「残りの4問は満点を取るつもりで何度も書いて覚えること」をお勧めします。
筆記試験の高得点者には実技試験の点数が甘くなる?
「筆記試験の高得点者には、実技試験の点数が甘くなる」という噂があります。
管理人2は、6類でも4類でも、筆記試験は無駄にまで高得点でした。
そして、実技試験は自分の得点予想よりもはるかに高い点数でした。
ゆえに、「筆記試験の高得点者には、実技試験の点数が甘くなる」を信じています。
実技試験対策を頑張るのが一番ですが、100%は絶対に無理です。
それよりもある程度まで記述式の対策が済んだら、もう一度筆記試験の勉強をすることをお勧めします。
その場合のお勧めは、「法令共通で満点を狙う」です。
法令の共通部分は他類の試験でも出てきますので、他類の試験を受ける予定の方は、かなりのところまで勉強しておけば、次回の試験で役立ちます。
そして、法令の知識がビル管理の実務でも役に立っています。
皆様の合格をねがっています。
読了、ありがとうございました
また、どこかで・・・