理由はあえて書きませんが、電卓を使った記憶があまりないです。
しかし、最近は毎日のように電卓を叩いています。
電卓は暗算しなくてもいいので、本当に楽です。
しかし、たまに計算が違っていることがありました。
打ち間違いではないので、電卓が間違えたのか?
単にメモリー機能の使い方がわかっていなかっただけでした。
「M」はメモリー(MEMORY)のM
下の電卓の写真には、見慣れない MC M+ M- というのがあります。
√や%はわかりますが、「M」のからみがまったく理解できていませんでした。
「M+」「M-」「MRC」キーの「M」はそれぞれ「メモリー(MEMORY)」のMを指しています。
これらは、数字を一時的に控えておきたいときに使います。
それぞれのキーの機能を表にしました
「M+」(メモリープラス) | 電卓に表示されている数字を、メモリーに足す |
「M-」(メモリーマイナス) | 電卓に表示されている数字を、メモリーから引く |
「MRC」(メモリーリコール/メモリークリア) | 1度押すとメモリー内容を呼び出し、もう1度押すとクリア(0に)する |
※メモリーリコールとメモリークリアは、「RM」「CM」という表示で別々になっているタイプもあります。以下、[MRC]と説明している箇所は、別々になっているタイプでは[RM]を使ってください。
例えるなら、「M」という箱に、計算結果や数値を[M+]で入れて、[M-]で出すというイメージです。[MRC]を一度押すと箱の中身を表示し、もう一度押すと箱の中身をカラにする、ということになります。
メモリー機能の使用例
M+ と MRC
80円のみかんを6個、120円のリンゴを5つ買ったとします。
さて、全部でいくらでしょうか?
80円の鉛筆を6本→ [80][×][6][M+]→480
120円の消しゴムを5個→ [120][×][5][M+]→600
合計 →[MRC]を1回 →1080
この時、[=]を押すかわりに、[M+]や[M-]を押して小計を出すのがポイントです。
前の計算の答えをメモしたり覚えておく必要がないので便利です。
四則計算の順序が違うとき M+ MRC
四則(足し算・引き算・掛け算・割り算)がまざりあった計算の場合、掛け算と割り算を先に計算するのがルールです。
例:10×20+20÷4=205
となるのですが、これを一般の電卓でそのまま計算すると、10×20+2を先に計算して、その答えを5で割ってしまいます。
そのため計算式が結果的に
(10×20+20)÷4=55
となってしまいます。
そんな時には・・・
[10][×][20][M+]→200
[20][÷][4][+][MRC※][=]→205
※この時点で上の200が呼び出されます。
となり、正しい答えが得られます。
[CA]キーと [C]キーの違いとは?
[CA]キーと[C]キー、どちらも押すと「0」が表示されます
しかし、以下のような違いがあります。
[CA](ClearAll) | メモリーも含め、全ての数字をクリアにして「0」にする |
[C](Clear) | メモリー以外を全てクリアにして「0」にする |
また、[税抜][税込]キーを押すと、表示されている数値に対して、消費税などの設定された税率を加えたり引いたりすることが可能です。
セレクターについて
セレクターを使えば四捨五入も簡単
計算結果に端数が出ることはよくあります。
「1÷6」のように、割り切れない計算がその例。
ところが小数点セレクターとラウンドセレクターを組み合わせることで、計算結果をどのように表示するかをあらかじめ決めることができます。
セレクターで決めた結果は、計算結果が確定するまで現れません。
[=]あるいは[%]キーを押した時に表示されます。
ラウンドセレクター
F | ディスプレイに表示できる桁いっぱいまで表示しますので、小数点セレクターは効きません。「1÷6=」の計算結果は、12桁表示の電卓なら、「0.16666666666」 |
CUT | 小数点セレクターで指定した桁で切り捨てます。メーカーによって「↓」と表示されていることも |
UP | 小数点セレクターで指定した桁で切り上げます。メーカーによって「↑」と表示されていることも |
5/4 | 小数点セレクターで指定した桁で四捨五入 |
小数点セレクター
Q:小数点セレクターとは?
A:ラウンドセレクターの隣にある、数字の並んだセレクターです。
セレクターの数字は小数点の位置を表しています。
先ほどの「1÷6=」の計算結果は、小数点セレクター・ラウンドセレクター2つの組み合わせで以下のように表示されます。
小 | 数 | 点 | セレ | クタ | ー | |
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | ADD2 | |
ラウンドセレクター CUT | 0 | 0.1 | 0.16 | 0.166 | 0.1666 | 0.16 |
ラウンドセレクター 5/4 | 0 | 0.2 | 0.17 | 0.167 | 0.1667 | 0.17 |
アドモード(ADD2)
[ADD2]は、ちょっと特殊です。
アドモードと読みます。
.を押さなくても、入力した数値の2桁目に、小数点を自動的に付けてくれるもので、ドル・セント単位の計算に便利です。
「A」と表示されている機種もあります。
このセレクター…動かしたり落としたりで、知らないうちに動いてしまうこともしばしばあります。
計算していて、数値が何だかおかしいな…と思ったら、まずラウンドセレクターの位置が「F」になっているかチェックしてみましょう。
普段は「F」の位置にあわせておくと安心です。
ラウンドセレクターが「F」に設定されていれば、小数点セレクターはどの位置にあっても機能しません。
※なお「F」は、小数点セレクターの方についている機種もあります。
資格試験でも必要だ
電験や簿記の資格試験では、電卓の使い方を知っていないと合格は難しそうです。
電卓って、シンプルなようで奥深いです。
読了、ありがとうございました
また、どこかで・・・