【マンション管理士と管理業務主任者】 どちらが使える資格なのか?

その他の資格
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管理業務主任者という資格は、初耳です。

マンション管理士というのと、どう違うのだろう?

とういう訳で(?)興味、関心、受験意欲すべてゼロの管理人3が、2つの資格について冷静な視点で検証してみた。

 

 

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「マンション管理士」「管理業務主任者」ともに国家資格です

 

 

受験資格 受験人数 合格率
マンション管理士 なし ※登録必要 15,000人  9.0%
業務管理主任者 なし ※登録要件(実務2年) 16,249人 23.8%

 

マンション管理士の方が、合格率が低いので難しそうです。

ともに資格学校では、90,000円ぐらいの費用がかかります。

ところで、どちらが有用な資格なのだろうか?

 

 

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マンション管理士と管理業務主任者  2つの資格の概要と相違点

 

 

マンション管理士 コンサルタント マンション管理組合の相談に応じたり、トラブルに対して法律的見地からアドバイス
管理業務主任者 マンション管理業者に設置義務あり マンション管理会社の従業員として、管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況の報告を行う

 

つまり、マンション管理士は住民側の立場(?)で、管理業務主任者は管理会社の従業員ということらしいが・・・

ところで、マンション管理士はどこから利益を得ているのだろう?

 

 

 

資格試験の概要

 

マンション管理士

 

受験資格   制限なし、だが登録が必要

国土交通大臣指定登録機関であるマンション管理センターへの登録が必要です。

 

試験内容

  1. マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
  2. 管理組合の運営の円滑化に関すること
  3. マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
  4. マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

 

 

 

合格基準と合格率     約70%~76%

ここ数年は70%~76%です

年度 合格ライン 合格率
平成25年 38点 8.2%
平成26年 36点 8.4%
平成27年 38点 8.2%
平成28年 35点 8.0%
平成29年 36点 9.0%

 

 

 

免除(科目等)について

管理業務主任者の合格者は、マンション管理適正化法に関する5問が免除されます。
(申込み時に合格証書番号を記入する必要があります。)

 

 

 

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受験申込案内の配布

配布期間:8月1日(水)~平成30年10月2日(火)まで  ※平成30年は左記でした

  • マンション管理業協会のサイトからダウンロード
  • 配布場所に取りに行く
  1. 都道府県及び政令指定都市等のマンション管理行政担当窓口、一部主要書店、マンション管理センター
  • 郵送・着払宅配便での取寄せ

「受験案内・申込書」の請求先
〒150-8681  渋谷郵便局留
公益財団法人 マンション管理センター 試験研修部

 

受験申し込み    H31年度

受験申込受付期間 :

平成30年度:9月3日(月)から10月2日(火)まで(最終日消印有効)

おそらく、平成31年度も同じ時期です。

 

申込手続き方法:

受験申込受付期間内に、下記の1通の書類を特定記録郵便にて郵送

  1. 受験申込書(1通)
  2. 受験整理票(1通)

※申込みは最終日の当日消印まで有効です

注意点:提出書類は申込書だけでなく、顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)や受験手数料の支払いも必要です。

 

受験手数料

受験手数料:9,400円

 

試験日程         H31年度

平成30年度マンション管理士試験は、11月25日(日)13時~15時でした。

おそらく、平成31年度も11月の第4日曜日の午後からだと思われます。

 

 

試験会場     H31年度

札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市及びこれらの周辺地域

 

合格発表      H31年度

平成30年度は下記でした。

平成31年度も似たような感じだと思います。

平成31年1月11日(金)
合格者の氏名及び受験番号を官報で公告
合否通知書を送付するとともに、合格者へは、併せて合格証書を発送
ホームページ(http://www.mankan.org)において合格者の受験番号を掲載

 

 

 

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管理業務主任者

 

受験資格   制限なし、だが登録は・・・

ただし、登録は試験合格後マンション管理事務経験2年以上又は、国土交通
大臣指定の実務講習修了者のみ。

 

 

試験内容

 

  1. 管理事務の委託契約に関すること
  2. 管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
  3. 建物及び附属施設の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
  4. マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
  5. 前各号に掲げるもののほか、管理事務の実施に関すること

 

合格基準      約70%以上の正答

おおよそ50問中、35問以上の正答で合格となります。
(科目免除者は、おおよそ45問中、30問以上)

 

 

免除(科目等)について

マンション管理士の合格者は、マンション管理適正化法に関する5問が免除されます。
(申込み時に合格証書番号を記入する必要があります。)

 

受験申込案内の配布

配布期間:8月1日(水)~平成30年10月2日(火)まで  ※平成30年は左記でした

  • マンション管理業協会のサイトからダウンロード
  • 配布場所に取りに行く
  1. 都道府県及び政令指定都市等のマンション管理行政担当窓口
  2. 一部主要書店
  3. マンション管理センター
  • 郵送・着払宅配便での取寄せ

 

 

受験申し込み

受験の申込みは郵送して行います。
受験料を振込のうえ、下記申込期間内に受験申込書等を郵便局窓口から発送(特定記録郵便)します。

注意点:ポストへの投函は不可

 

申込期間:平成30年年度は、9月3日(月)から平成30年10月2日(火)でした。

おそらく31年度も大きくは変わらないはず。

申し込み最終日までの消印が有効です。

 

注意点:提出書類は申込書だけでなく、顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)や受験手数料の支払いも必要です。

 

 

受験手数料

受験手数料:8,900円

 

試験日程         H31年度

おそらく、31年度も12月の第1日曜日の午後からです

 

 

試験会場と合格発表    H31年度

試験会場:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県、計8地域

具体的な試験会場については、11月後半には、発表されると思います。

 

合格発表:1月の後半頃だと思います。

 

 

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両試験のダブル受験は?

「マンション管理士」と「管理業務主任者」の試験の特徴は、出題分野に重なる部分が多い、らし。
ゆえに、効率よく学習すれば、一度に両試験に合格することが可能、らしい。

でも、試験は毎年あるし・・・試験の内容はあきらかに違うはず。

※どちらの資格を持っていれば、お互いに5問づつ免除されます(免除部分は正答とみなされる)

 

 

しかしれもくれぐれも、資格学校の言葉を鵜呑みにせずに、自分で冷静に判断することをお勧めします。

【サラリーマンと資格】  転職を考えているサラリーマンの人へ

 

 

 

 

試験の難易度を比較

マンション管理士>宅地建物取引士>管理業務主任者

宅建は比較のために入れてみました

【偏差値】  資格試験の難易度をランキングしてみました

【サラリーマンと資格】  転職を考えているサラリーマンへ

 

宅建よりもマンション管理士は難しいが・・・

宅建合格→マンション管理士受験のパターンが多いらしい、です。

宅建の試験にもマン管の試験にも、区分所有法や民法、また会計・税などが出題されるのが理由みたいです。

特に民法については、「管理業務主任者」「宅地建物取引士」「マンション管理士」すべてにおいて出題されます。

 

 

ただ、不動業に就く気がなければ、宅建資格は必要ありません。

マンション管理士での独立が目標なら、難易度は高くても素直にマンション管理士を受けた方が、勉強時間が短縮できます。

 

 

 

管理業務主任者からマンション管理士へ

マン管より易しい管理業務主任者の合格後、マンション管理会社で働く。

そして、建物修繕等の実務経験を磨きながら、じっくりマンション管理士を目指す。

そして、「本当に独立してやっていけるのか?」を自分で判断してみる。

 

 

 

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難易度は、税理士>マンション管理士=社会保険労務士=行政書士>管理業務主任者 だが・・・

資格試験の難易度は、税理士>マンション管理士=社会保険労務士=行政書士>管理業務主任者 見たいな感じだが、 それぞれは実際に使えそうな資格なのだろか?

 

マンション管理士は本当は使えない?

マンション管理士は、分譲マンションに関する住民側コンサルタントの高度な資格である。

試験内容は法律、会計、建築の異なる分野を含み、試験の難易度もかなり高そう。

 

 

建築、土木、設備、電気、法律、会計、等の専門資格があるにもかかわらず、業務横断的なマンション管理士という資格があることは、マンションに関する運営や紛争に対処するには、複数の分野にわたる幅広い知識とマンション運営に関する経験が必要という事。

 

そしてマンション管理士はの業務に占める専門知識のウエイトは、弁護士や会計士よりもはるかに低いため、試験に合格というだけでは差別化できない。

弁護士や会計士が受験で学んだ知識は業務を行う時の礎石となるものであり、このベースがあるからこそ専門家としてやっていける。

 

 

なによりも、弁護士、公認会計士、税理士は独占業務です。

無資格でも開業できるコンサルト業は、実力が全てです。

ゆえに、何となくだけど「役に立つ気がしない」です。

 

 

管理業務主任者は使えるのか?

マンション管理会社では、管理業務主任者を一定数配置しなければいけない決まりもあります。

イメージ的には不動産に関する宅建と似ています。
不動産の売買や物件の仲介などでは、宅地建物取引士しか、重要事項の説明ができません。
ゆえ、宅建が必ず必要となります。
マンション管理業界では、それが管理業務主任者という資格になるのです。

そして、この国では今後も大くのマンションが建築されていきます。

管理業務主任者の魅力は、やはりマンション管理業界での就職や転職に有利になることです。

 

 

一定数以上の管理業務主任者を配置しなければならないということは・・・

マンション管理会社の就職時の評価は以下のようになる。

管理業務主任者>管理業務試験合格者>無資格者

※もちろん、他にももっと重要な評価基準はあるので、似たような評価の場合です

 

 

登録は試験合格後マンション管理事務経験2年以上又は、国土交通
大臣指定の実務講習修了者のみ。

マンション管理会社に勤めていれば、実務経験証明書を書いてくれたり、実務講習代も会社が負担してくれると思います。

 

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このページの結論      管理業務主任者がお勧め

単なる第3者的な視点ですが、「マンション管理士よりの管理業務主任者方が、簡単でかつ合格しやすい」と思います。

ゆえに、就職でも有利になって資格手当ての期待もできる「管理業務主任者」の方がお勧めです。

 

 

ただ、人間と接する仕事はけっこう大変です。

人間よりも機械の方が素直です。

このサイトを作った目的は、苦しんでいるサラリーマンさん(特に文系)に「別の世界もあるよ」と紹介したかった、からです。

 

 

1000文字ぐらいで、サラッと読めるページです。

[資格と仕事]  このサイトのペルソナは、文系卒のサラリーマン

【ガテン系資格】 文系サラリーマンへ勧める3つの理由

 

 

読了ありがとう、ございました。

また、どこかで・・・