【電気工事施行管理技士】 ビルメンから電気工事の監督に

Lesson 07.12ビルメン
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ビルメンは薄給です。

そして、つぶしが利かない。

未来ある若者が、就く仕事では無いような気もします。

 

でも、勉強できる時間は取れるはず・・・

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若いビルメンさんへ

いずれは、ビルメン業界も人が余ってきます。

将来の不安をなくすために、1度ぐらいは現場仕事もしておくのもお勧めです。

 

電気工事施行管理技士の資格を取って、

  1. ビルメン(勉強をして)→
  2. 電気工事の実務や施行管理→
  3. ビルメン(のんびりと)

というような感じも、いいのではないだろうか?

 

たとえ電験が取れなくても、電気に詳しい人なら、ビルメンの仕事はいくらでもある。

 

試験自体は比較的簡単な「電気工事施工管理技士」について、今回は書いていきます。

電気が苦手の管理人2ですが、ザッと過去問を見て、筆記は合格できそうな予感がしました。

※だが、残念なことに受験資格(実務経験)が無い

 

Study 06.30

 

 

 

 

 

 

 

 

電気工事施工管理技士とは?

電気工事施工管理技士とは、電気工事を管理・監督する上級技術者の資格です。

電気工事の施工計画を作成したり、工事の工程管理、品質・安全管理が主な仕事です。

1級を持っていると監理技術者の資格がついてきます、そして大きな現場の電気部門の監督ができます。

 

 

電気工事施工管理技士の資格には1級と2級がある

この資格には1級と2級があります。

電気工事施工管理士は電気工事の管理・監督をするのが主な仕事ですが、1級と2級では請け負える仕事の大きさに違いがあります。

試験の難易度は1級の方が高いですが、1級も2級も合格率は50%前後と変わらないので、受験資格を満たしていれば、2級をパスして1級電気工事施工管理士の取得がお勧めです。

 

1級と2級の違い

1級電気工事施工管理技士の方が、大きな工事現場の受け持ちが出来る。

1級と2級の違いは資格取得後にできる仕事の内容の違いにあります。

1級電気工事施工管理士2級電気工事施工管理士
一般建設業の営業所毎に置く専任技術者
現場毎に置く主任技術者
特定建設業の営業所毎に置く専任技術者×
監理技術者となる資格×

 

上記の表を見て分かるように、実際に電気工事の現場に出た時には、1級電気工事施工管理技士の方がはるかに有用です

難易度はそれほど変わらないと思います。

 

監理技術者となる資格とは?  1級です

本来は別の資格として取得が必要な、「監理技術者」という資格があります。

この資格は建設業法の規定によって工事の発注者から直接仕事を請け負い、下請の金額が3000万円(建築一式工事の場合は4500万円)以上となる現場に、配置しなければいけない技術者のことです。

1級電気工事施工管理士の資格を取得すると、この「監理技術者」の資格も一緒に取れることになります。

 

Test7

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電気工事施工管理士の受験資格や講習

試験には「学科」と「実地」があります。

特質することは、「第一種電気工事士の免状がある人は、すぐに受験できる」です。

 

電気工事施工管理士の資格試験は、学歴や実務経験など複雑な受験資格があります。

しかし、第二種電気工事士、電験三種(電気主任技術者)の免状を交付されている人は、比較的短い実務経験年数で、試験を受けることができます。

※第1種電気工事士は実務経験必要なしです

 

1級電気工事施工管理士の場合

試験は年に1回、学科試験が夏頃、実地試験が秋頃に実施されています。1級の試験会場は東京都のみとなっています。

受験資格のハードルがわりと高めで、1級の試験は「学科試験」と「実地試験」が別々の日にあり、学科試験に合格できなければ実地試験を受験することが出来ません。

 

資格取得までの流れ

受験してから合格証明書交付まで、約半年以上の時間を要します。

 

詳細は・・・まだ調べていません。

すいません。

1級の学科試験受験資格

学科試験の受験資格は、最終学歴や持っている資格によって実務経験年数が異なります。

区分学歴または資格実務経験年数
指定学科指定学科以外
大学、専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者3年以上4年6ヶ月以上
短期大学、高等専門学校、専門学校を卒業し「専門士」と称する者5年以上7年6ヶ月以上
高等学校、専門学校10年以上11年6ヶ月以上
その他15年以上
2級電気工事施工管理技術検定試験合格者合格後5年以上
2級電気工事施工管理技術検定試験合格後、5年未満で右の学歴のもの短期大学または5年制高等専門学校イの区分参照卒業後9年以上
高等学校卒業後9年以上卒業後10年6か月以上
その他14年以上
電気事業法による第一種,第二種 または第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者交付後ではなく、通算の実務経験年数が6年以上
電気工事士法による第一種電気工事士免状の交付を受けた者実務経験年数は問わない

 

1級だけでなく2級にも、実務経験が必要です。

電工1種取得者なら実務経験はいりませんが、電工1種免状交付に実務経験が必要です。

つまり、どこかで電気工事にかかわらないと、「電気工事施行管理技士」には、なれないということです。

※2019/07現在

 

受験料

1級は学科と実技  それぞれ¥11,800円

1級電気工事施工管理士の試験は学科試験と実地試験の受験料が別々に必要になります。

また、受験申込書も1部600円で購入します。

 

試験 受験料
学科試験11,800円
実地試験 11,800円

※実地試験の受験料は学科試験の合格発表後に払込をします。

 

受験申込書の購入方法は下記の3つ。

窓口販売申込書取り扱い先
インターネット販売申込書購入ページ
郵送販売 郵送販売

 

2級は両方で¥11,800円

2級電気工事施工管理士の試験は、学科試験と実地試験の両方で下記の受験料になっています。

また、受験申込書も1部600円で購入します。

 

試験 受験料(消費税非課税)
学科試験・実地試験11,800円

 

Electrical

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電気工事施工管理士の難易度

 

合格率は1級・2級ともに平均は50%前後となっています。

施工管理士の試験を行っている一般財団法人建設業振興基金の合格率データによると、1級・2級ともに合格率は50%前後となっています。

1級・2級ともに試験の合格基準は、全体の60%の正解で合格となっていますので、それを考えると難易度はそれほど高くない気がしています

 

1級の合格率

1級と2級のそれぞれの学科・実地試験の合格率は下記のとおりです。

また、上述したように、2級よりも1級の方がお勧めです。

 

1級電気工事施工管理技士 合格率
1級電気工事施工管理技士
学科試験実地試験
受験者数受験率 (%)合格者数合格率 (%)受験者数受験率 (%)合格者数合格率(%)
18,12285.38,16845.19,61395.06,09963.4

2級の合格率

             2級電気工事施工管理技士
学科試験実地試験
受験者数受験率 (%)合格者数合格率 (%)受験者数受験率 (%)合格者数合格率 (%)
8,36678.64,61855.27,90173.83,19540.4

 

2級は第一種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格と比べて、電気工学分野の基礎の問題が多いため、比較的簡単に解ける問題が出題されます。

※でも受験資格さえ満たせば、1級がお勧めです

 

ビルメンに有用な資格は?

ビルメンに必須なのは、危険物乙4と電気工事士

 

ビルメンテナンスで必要(?)な資格には以下のものがあります。

・建築物環境衛生管理主任技術者(ビル管理士)
・エネルギー管理士
・第三種電気主任技術者(電験三種)
・ボイラー技士
・第二種電気工事士
・危険物取扱者乙種(4類)

 

 

ビルメンで重要視される(?)施行管理の資格

施工管理の資格に絞った場合、ビルメンテナンスで重要視されるのは以下の資格です。

 

建築施工管理技士

建築工事における施行計画の立案、工程管理や安全管理、品質管理を行います。
1級は建築工事の主任技術者や監理技術者になれ、受注金額の大きな建築工事を受注できます。

2級は中小規模の現場を担当します。
2級は監理技術者になることはできません。
2級の特徴は、建築、躯体、仕上げの3分野に分かれていることです。すべてを取得するには最低3回受験しなければなりません。

 

電気工事施工管理技士

建物内の電気配線における施工計画の立案、工程や品質や安全の管理を行います。1級を取得すると、以下の役割につくことができます。

1.一般建設業の営業所ごとに置く専任技術者
2.特定建設業の営業所ごとに置く専任技術者
3.主任技術者
4.監理技術者

一方、2級の場合は2と4になれません。
また、2級の場合には受注できる工事金額にも制限があります。

 

管工事施工管理技士

管に関する工事について、施工計画の立案、工程や品質、安全の管理を行います。
管は冷暖房などの通気ダクトや給排水管、ガス管や浄化槽などあらゆるところに使われているので、需要の高い職種です。

1級と2級の違いは、電気工事施工管理技士とほぼ同じです。

 

Information 06.30

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このページのまとめ  電工1種があれば

ビルメンには、「電気工事施行管理技術者」の資格は、あるに越したことはないが、特に必要ないです。

しかし、ビルメンから収入アップを目指して施行管理の仕事に就こうとした場合には、「電気工事施行管理技術者」の資格はかなり有用です。

 

ただし、有用なのは1級です。

「電気工事施行管理技術者」は受験資格が厳しいが、「電気工事士1種」なら実務経験なしで受験できます。

※ただし、電工1種には実務経験が必要です。

 

 

読了、ありがとうございました

また、どこかで・・・