【ビル管理士 メモ6】   6、清掃

Learning 6 ビル管理士
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ビル管理士資格試験用の「メモ6」は、「清掃」編です。

出題数は25問(全180問)。

足きりの40%は10問です。

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  1. 「清掃」編への対策
  2. 管理基準
    1. 建築物環境衛生管理基準
    2. 建築物環境衛生維持管理要領
    3. 空気調和設備等の維持管理および清掃等に係る技術上の基準
  3. 作業計画書と安全衛生
    1. 作業計画書
    2. 安全衛生
  4. 日常清掃と定期清掃
  5. 品質評価
  6. 予防接種
  7. ほこりや汚れの除去
    1. ほこりや汚れの除去
    2. ダストコントロール法
    3. ダストクロス法
  8. 建材・床材
    1. 建材
    2. 床材
    3. カーペット材
  9. 洗剤
  10. 床維持剤
  11. 剥離材
  12. 床みがき機・カーペット洗浄用機械
    1. 床磨き機
    2. カーペット用洗浄機器
  13. 真空掃除機
    1. 床移動型のドライ式
    2. 床移動式のウェット式
    3. アップライト型
  14. ドライメンテナンス法
    1. ウェットメンテナンス法との比較
    2. ドアイバフ法
    3. スプレーバフ法
    4. スプレークリーニング法
  15. カーペット床清掃
    1. 前面クリーニング
    2. スポットクリーニング
    3. パイル内のほこりの除去
    4. パイル表面のほこりの除去
  16. 外装・窓ガラス清掃
    1. 外装清掃
    2. 窓ガラス清掃
  17. その他の清掃作業
    1. トイレ
    2. エレベータ
    3. その他
  18. 廃棄物統計
  19. 廃棄物の特徴・用語
  20. 廃棄物処理法
    1. 産業物処理法の目的
    2. 廃棄物の定義
    3. 廃棄物処理の委託
    4. 紙くず、木くず、繊維くず、生ゴミ
    5. 廃棄物処理法に関するその他の事
  21. 産業廃棄物管理表 (マニフェスト)
    1. マニフェストの保存
    2. 排出事業者の処分状況の確認
  22. 関連法規
  23. 収集・運搬
    1. 収集運搬用具
    2. 縦搬送方式
  24. 中間処理・保管
    1. 廃棄物の種類と処理方法
    2. 保管場所
  25. 貯留・運搬方式の比較
  26. このページのまとめ

「清掃」編への対策

 

馴染みのない分野ですが、理解に苦しむことはないはず。

こちらも過去問利用で効率よく対策です。

 

「ビル管理士要点まとめ」へのリンクを貼っておきます。

 

 

管理基準

 

建築物環境衛生管理基準

 

  • 掃除を日常的に行う
  • 大掃除を6ヶ月以内ごとに1回、定期的に統一的に行う

 

建築物環境衛生維持管理要領

 

資材保管庫の点検 :6ヵ月以内ごとに1回

廃棄物処理設備の点検 :6ヵ月以内ごとに1回

 

 

空気調和設備等の維持管理および清掃等に係る技術上の基準

床面の清掃

日常除じん作業のほか、床維持剤の塗布の状況を確認し、必要に応じ塗布等を行う。

 

 

カーペット類の清掃

 

  • 日常除じん作業のほか、汚れ状況を点検し、必要に応じシャンプークリーニング、しみ抜き等を行う
  • 洗剤分がカーペット類に残留しないようにする

 

日常的に清掃を行わない箇所の清掃

 

  • 6ヵ月以内ごとに1回 :点検 必要に応じ洗浄等を行う
  • 外装の清掃は含まれない

 

 

作業計画書と安全衛生

 

作業計画書

 

  • 清掃作業基準表 :清掃内容の詳細を示した図表
  • 作業手順書   :作業名、作業項目、作業手順、使用資機材と数量、注意事項、品質状態
  • 作業標準時間  :標準的な掃除従事者の作業時間
  • 資機材倉庫   :大規模な建築物の場合は、必要に応じ分散させる

 

 

安全衛生

 

  • 清掃作業の事故は、転等転落が大多数
  • ローリングタワー  :移動式足場
  • 脚立  :踏み面は適切な面積を有していること

 

 

日常清掃と定期清掃

 

  • フロアマットの除じん  :日常清掃
  • フロアマットの洗浄   :定期清掃
  • 換気口の除じん     :定期清掃
  • 外周区域の洗浄     :定期清掃
  • エレベータ内の除じん  :日常清掃
  • エスカレータパネル内の洗剤拭き :定期清掃
  • 壁面スイッチ回りの洗剤拭き   :定期清掃
  • 管理用区域  :日常清掃

 

 

品質評価

 

  • きれいさの評価  :基本的に目視で行う
  • 評価範囲     :汚染度の高い箇所に重点を置く
  • 評価のフィードバック :管理者→清掃責任者→清掃従事
  • 組織品質     :事業者管理品質と現場管理品質

 

 

予防接種

 

  • 疎水性の建材  :油溶性物質が付着しやすい
  • 親水性の建材  :水溶性物質が付着しやすい
  • 平滑綿密な面は、汚れが付着しにくい
  • 建材に洗剤分が残っていると、汚れが付着しやすい
  • 気密性の高い現代建築のほこりの侵入経路 :出入り口が重要視される
  • エアカーテン :ほこりの侵入防止
  • 汚れの量と付着力の比較 :自然的な汚れ  人為的な汚れ
  • 建材の改良は、汚れ防止に効果がある

 

 

ほこりや汚れの除去

 

ほこりや汚れの除去

 

  • ほこりは放置すると、経時変化し、除去しにくくなる
  • かさ高固着物  :物理的な力で除去
  • プラスティック製品上のほこり :静電気により除去

 

ダストコントロール法

 

  • 粘度の低い不乾性の鉱油を含ませた布を使用
  • ほこり以外は除去されない
  • 油剤処理されたダストモップは、油汚れの除去に適していない

 

ダストクロス法

 

  • 化学繊維の不しきふの静電気を利用
  • 繊維のすき間で土砂を回収
  • 油剤処理していないので、ダストコントロール法より、油分の弊害が少ない

 

 

建材・床材

 

建材

 

  • アルミ  :耐アルカリ性に乏しい
  • 大理石、テラゾ :耐性に乏しい
  • 花崗岩  :耐酸性に富むが、耐性に乏しい

 

床材

 

  • リノリウム   :耐アルカリ性に乏しい
  • ゴムタイル   :耐磨耗性に富むが、耐溶剤性、耐アルカリ性に乏しい
  • 塩化ビニルタイル:耐薬品性、耐洗剤性、耐性に富む
  • 塩化ビニルタイルピュア系:床維持剤の密着性に何がある

 

 

 

カーペット材

 

  • ポリプロピレン :復元性に乏しい
  • ポリエステル  :含水率が低く、親水性の汚れがとりやすい
  • アクリル    :含水率が低く、染色されにくい
  • ナイロン    :耐久性に富む

 

 

洗剤

 

  • 合成洗剤   :化学的に合成された界面活性剤。硬水中での洗浄力が低下しない
  • 表面洗剤   :床維持剤を痛めないよう性またはアルカリ性で泡立ちが少ない
  • 酸性洗剤   :尿石水垢の除去
  • 一般洗剤   :弱アルカリ
  • 界面活性剤の分離:イオン系、イオン系、性系、イオン系
  • 助剤 :界面活性剤の表面張力を低下させ、洗浄力を向上させる。リン酸塩は使用されていない。
  • 洗剤の濃度と洗浄効果は比例しない

 

 

床維持剤

 

  • フロアフィニッシュ :フロアポリッシュ、フロアシーラ、フロアオイルに大別。床用塗料を含有していない。
  • フロアシーラ    :物理的、化学的方法により容易に除去できない
  • フロアオイル    :表面加工されていない木質床用にいられる
  • フロアポリッシュ  :ワックスタイプとポリマタイプがある。水性ポリマタイプが多用されている。シールされていない木質床材には、油性ポリッシュ油性ワックス)を用いる。

 

 

剥離材

 

  • アルカリ性で、樹脂床維持剤の皮膜を溶解する
  • 低級アミンを主剤とし、界面活性剤が添加されている
  • 塩化ビニル系床材に、変色等の影響を及ぼさない
  • ゴム系、リノリウムに変色などの影響を及ぼす
  • フロアシーラを容易に除去できない
  • すすぎを十分に行うか(1回では不足)、リンスで中和する

 

 

床みがき機・カーペット洗浄用機械

 

床磨き機

凹凸のある床面には、パッドではなく、ブラシを使用

 

1ブラシ式

ブラシの直径は、20~50cm、交流電源、毎分150~300回転が一般的

 

床みがき機の床用パッド

  • 黒・茶 :剥離作業
  • 緑・青 :洗浄作業
  • 赤・白 :みがき作業

 

超高速床磨き機

  • 毎分1,000~3,000回転
  • カーペット用シャンプークリーニングに用いられない

 

 

カーペット用洗浄機器

 

スクラバ方式

  • 洗剤供給式床みがき機のブラシにより、洗剤がカーペットに擦りつけられて発泡
  • 化学繊維のタフテッドカーペットに適す

 

噴射吸引式(エクストラクタ)

洗剤液を噴射して直ちに吸引

 

ローラブラシ方式

洗剤が機械内部で発泡して、床に供給される。

 

洗浄力の比較

ローラブラシ方式  スクラバ方式

 

残留水分量の比較

スチール洗浄機  噴射吸引式(エクストラクタ)

 

 

真空掃除機

  • 機械内部に空気の圧域を作り、ほこりを吸引
  • 自動床洗浄機 :洗剤供給式床みがき機 + 給水式真空掃除機

 

床移動型のドライ式

コード式が主流

 

床移動式のウェット式

 

  • 吸引した汚水は、機内の汚水タンクにとどまる
  • 排気はモーター内部に回らない

 

アップライト型

 

  • 回転ブラシで掃きながら、カーペットパイル内のほこりを吸引
  • フィルタバッグが大きい
  • 吸い込み風量が多い
  • かさ高固着物は除去できない

 

 

ドライメンテナンス法

ウェットメンテナンス法との比較

 

  • 部分補修がしやすい
  • 使用資機材が少ない
  • 安全性が高い
  • 熱影響に注意が必要

 

ドアイバフ法

スプレー液を使用せず、研磨剤を含まない白パッドにて高速で磨く。

 

スプレーバフ法

スプレー液を使用して、表面の細かな傷と軽度の汚れをパッドでみがき、除去する。

 

 

スプレークリーニング法

 

  • フロアポリッシュ被膜内の汚れを、フロアポリッシュ被膜とともに削り取る
  • 仕上げにフロアポリッシュを塗布する

 

 

カーペット床清掃

 

前面クリーニング

 

  • パイルの汚れの除去
  • ローラブラシ方式、エクストラクション方式、シャンプークリーニング方式

 

スポットクリーニング

 

  • パイル上部の汚れの除去
  • パウダー方式、ふき取り方式、エクストラクション方式

 

パイル内のほこりの除去

アップライト型真空掃除機

 

パイル表面のほこりの除去

カーペットスイーパ

 

 

外装・窓ガラス清掃

 

外装清掃

 

  • 磁器タイルは、汚れが目立たない
  • 金属材の汚れは、軽微なうちにスポンジウエスでふき取る
  • 金属材の清掃回数 :1年に1回。臨海工業地帯は、1年に4~6回
  • 光触媒酸化チタンコーティングは、清掃回数を減らす効果が期待されている

 

窓ガラス清掃

 

  • 窓ガラスの清掃回数 :1~2ヶ月に1回。臨海工業地帯は1ヶ月に1回程度
  • スクイジー法  :ガラス面に水を塗布し、窓用スクイジーでかき取
  • 自動窓拭き設備 :または洗剤を塗布して、ブラシ洗いし、スクイジーでかき取る。仕上がりは人の作業に劣る天候に左右されない。効率が良い。
  • ガラスに張ったフィルム面は、研磨剤入り洗剤で洗浄しない

 

 

その他の清掃作業

 

トイレ

 

  • トイレを全面的に使用禁止にするような措置をとらない
  • 小便器内側の汚れは、尿石鉄分を含んだ水垢である
  • 便器の清掃用具とその他の清掃用具は区別する

 

 

エレベータ

 

  • 人により床面が磨耗しやすい。、土砂が持ち込まれやすい。
  • 気流により、ほこりが付着しやすい
  • インジケータや扉の汚れは、人の手垢で非水溶性である

 

その他

 

  • 夏は汗ばみ、手垢がつきやすい
  • 冬は乾燥し、ほこりが目立つ
  • ほこりの付着量の比較 :廊下の壁面  階段の壁面
  • 机の上のほこりは、よく絞ったタオルで拭き取る
  • 吹き出し口の清掃は、真空掃除機拭き取りを併用する
  • 手指の接触による汚れは、から拭きでは落ちないので、洗剤等を使用する
  • 金属に保護膜を塗布すると、汚れが付着しにくく、落としやすい
  • クリアラッカは、半年後くらいから黄変する

 

 

廃棄物統計

 

  • 一般廃棄物の1人1日の排出量 :947g(H26年)
  • 生活系と事業系の一般廃棄物 :生活系の方が多い
  • 産業廃棄物の種類 :汚泥が最も多い
  • 産業廃棄物の多い業種
  1. 電気・ガス・熱供給・水道業
  2. 農業・林業
  3. 建設業
  4. 鉄鋼業
  5. パルプ・紙・紙加工品製造業

 

 

廃棄物の特徴・用語

 

  • 事業所建築物の廃棄物 :紙類の比率が高い
  • 百貨店の廃棄物    :紙類の比率が高い
  • ホテルの廃棄物    :紙類ちゅう芥の比率が高い
  • 産業廃棄物の原単位  :時間当たりの発生量で表す
  • マテリアルリサイクル :再生利用
  • サーマルリサイクル  :熱利用
  • コンポスト      :堆肥

 

 

廃棄物処理法

産業物処理法の目的

廃棄物の排出を抑制し、および廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全および公衆衛生の向上を図ること。

 

 

廃棄物の定義

 

  • 廃棄物   :ごみ、汚泥、その他の汚物または不要物で、固形または液状のもの(放射性物質で汚染されたものを除く)
  • 産業廃棄物 :事業活動に伴って生じた廃棄物
  • 一般廃棄物 :産業廃棄物以外の廃棄物
  • 産業廃棄物の処理:排出者責任が原則

 

廃棄物処理の委託

  • 一般廃棄物 :市町村長の許可を受けた業者へ委託
  • 産業廃棄物 :都道府県知事の許可を受けた業者へ委託

 

 

紙くず、木くず、繊維くず、生ゴミ

  • 特定の業種(建設業、製造業など)の場合は、産業廃棄物
  • 特定の業種以外の場合は、一般廃棄物(事業系一般廃棄物)

 

廃棄物処理法に関するその他の事

  • し尿を含まない汚泥 :産業廃棄物
  • し尿を含む汚泥   :一般廃棄物
  • グリース阻集器の油分:産業廃棄物
  • 再生利用の目的となる廃棄物 :古紙、くず鉄、空き瓶類、古繊維

 

 

産業廃棄物管理表 (マニフェスト)

マニフェストの保存

 

区分 保存するマニフェスト伝票
排出事業者 A 票           B2票                     D 票   E票
収集運搬業者    B1 票                    C2票
中間処理業者(処分受託者)                                C1票
中間処理業者(処分委託者) A票                B2 票                        D 票       E票
最終処分者           C1票

 

 

排出事業者の処分状況の確認

  • D票 :依頼後90日を経過しても返却されない場合
  • E票 :依頼後180日を経過しても返却されない場合

 

 

関連法規

 

  • 循環型社会形成推進基本法 :循環的な利用とは、再利用、再生利用および熱回収をいう
  • 食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律 :(食品リサイクル法)
  • 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律:(容器包装リサイクル法)
  • 特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法) :エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機
  • 使用済み小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律:(小型家電リサイクル法)
  • 特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律 :(バーゼル法)

 

 

収集・運搬

 

収集運搬用具

  • 吸殻 :蓋つきの金属製容器
  • 紙くず:キャンパス製コレクタ
  • ちゅう芥:ふた付きのポリバケツ、ステンレス製のコレクタ

 

縦搬送方式

  • エレベータ方式  :人手でエレベータに積載
  • ダストシュート方式:廃棄物がシュート内を落下
  • 自動縦運送方式  :分別梱包された廃棄物を搬送

 

中間処理・保管

 

廃棄物の種類と処理方法

 

廃棄物 処理方法
OA用紙、再生紙 圧縮、切断、梱包
段ボール、新聞紙、雑誌       梱包
廃棄紙類 圧縮、   梱包
ビン類          粉砕
プラスチック類 圧縮    梱包、粉砕、溶融固化
ちゅう芥 冷蔵、粉砕、脱水、乾燥、堆肥化(コンポスト)

 

 

保管場所

 

  • 専用室、密閉構造、防、防とし、出入り口には自動ドアを設ける
  • 床に勾配を設け、通路に段差を設けない
  • 1種または第3種換気設備を設け、室内を負圧にする
  • 給水栓には、バキュームブレーカなどの逆流防止装置を設ける

 

 

貯留・運搬方式の比較

 

方式 容器方式 貯留排出機方式 コンパクトコンテナ方式 真空収集方式
貯留 容器内 貯留排出機内 コンテナ内 貯留排出機内
排出 人力 機械力 機械力 機械力
初期コスト ×
衛生性
防災性
作業性 ×
用途 規模 規模 規模 広域大規模

 

 

 

このページのまとめ

 

  • 25問もあるので、ある程度の点数が欲しい
  • 清掃に関しては何も知らないので、丸暗記するしかないかも
  • そして、問題集・・・問題集・・・

 

読了、ありがとうございました

また、どこかで・・・