このサイト「資格と仕事」では、職業訓練にたいしては常に肯定的です。
管理人はかってポリテクセンターに通い公共職業訓練を受け、現在はまったく別の職種で働いています。
職業訓練というものを全く知らなかった人間が、偶然からポリテクセンターというものを知り、けっこうお世話になりました。
そして今でも当時の訓練生達とは連絡を取り合っています。
職業訓練では資格取得の手助けもしてくれます。
どうしても今必要な資格なら別ですが、将来のためと考えた場合に資格取得の費用は時には無駄に思えるかもしれません。
しかし、どんな資格でも無駄なものはない。
無駄なのは資格取得にかかった時間と費用だけです。
というわけで今回は「職業訓練で資格取得の費用を節減」みたいな感じでいきたいです。
保育士 職業訓練で取得可能
保育士資格は厚生労働省の指定する指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校)の養成課程を経て卒業すれば取得できます。
また保育士試験に合格しても取得できます。
受験資格
※大学・専門学校は保育に関係ない学部学科でも以下に該当すれば受験資格あり
- 大学卒業者
- 大学中退又は在学中で62単位修得済み又は習得見込みがあると学校長が認めた方。
- 短大卒業
- 短大在学中で卒業見込みがある
- 2年以上通う専門学校卒業
- 2年以上通う専門学校に在学中で卒業見込みがある
- 平成3年3月31日以前に高校卒業
- 平成8年3月31日以前に保育科高校卒業
- 中学・高校卒業後(同等の資格を有する方含む)児童福祉施設において2年以上かつ2880時間以上従事し実務経験を積んだ方
- 中学卒業後、児童福祉施設において5年以上かつ7200時間以上従事した方
- 平成3年(1991年)3月31日前までに高校を卒業された方
受験者数と合格率 指定福祉養成施設を卒業で資格取得
受験者数 55,000人
合格率 19.3%
概算の費用・期間
期間 数ヶ月でもかのうだが、科目合格が3年間有効なので3年かける人も多いらしい
費用 専門学校や講座で約 60,000円
介護職員初任者研修 職業訓練で取得可能
130時間の講習+終了試験で終了です
「ホームヘルパー2級」がなくなり「介護職員初任者研修」ができました。
介護の世界ではまずこの資格からです。
概算の費用・期間
費用 30,000円から150,000円までけっこう幅があります
期間 3週間~4ヶ月
介護支援専門員(ケアマネージャー)
受験資格 実務経験の認定方法が変わりました
ケアマネジャーの受験資格は実務経験5年以上その業務に従事した日数が900日以上となります。
実務経験の認定方法が変わりました 2017年以前は、旧ホームヘルパー2級や社会福祉主事任用資格を保有して実務経験5年(900日)を積んでいれば、受験資格として認められていました。 2018年以降は該当の国家資格(介護福祉士など)を取得した上での実務経験5年が必要となります。
受験者数と合格率
受験者数 175,000人
合格率 19.2%
概算費用と期間は?
試験までに実務経験が5年~10年必要ですが、期間的には約半年
資格受験予備校に通えば約50,000円 独学でも充分可能です
介護福祉士 2年コースで受験資格
介護福祉士の受験資格 2通りあります
1、実務経験+介護職員実務者研修
介護福祉士は実務経験(3年以上介護等の業務に従事した方) +介護職員実務者研修が必要となります。(1095日以上かつ従事日数540日以上)
2、介護の学校に行って国家試験を受験
平成33年までに養成施設を卒業できる場合は、試験を受けることなく卒業後5年の間は介護福祉士資格取得者と見なされます。さらに卒業後5年間、続けて介護の実務経験を積むことで、5年後も介護福祉士を継続することができます。 しかし、平成34年以降に卒業からは、介護福祉士には国家試験の受験が必須になっています。
受験者数と合格率
受験者数 153,000人
合格率 61.3%
概算の費用・期間
期間 約9ヶ月
費用 通信講座6ヶ月 50,000円
通学講座6ヶ月 100,000円
考えようによっては500万円以上安いです
介護福祉士を普通にとれば、福祉系大学(4年制)を卒業して1年養成学校に通うか、介護施設養成施設にをでて取得というパターンが多いです。(平成34年からは試験合格が必要)
期間にして5年、授業料だけで500万円かかります。
しかし、職業訓練の「社会福祉士養成コース(2年)」を終了すれば、受験資格を得ることができるのです。
しかも、その間に生活費としてのお金がもらえる可能性もあります。
別に女性専用ではないですが、主婦になる予定の方にはお勧めです。
世の中は何が起こるかわからない。
社会福祉士 職業訓練でコースがみつかりません
社会福祉士とは?
社会福祉士は、いわゆる「ソーシャルワーカー」と呼ばれる社会福祉専門職の国家資格です。身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人から相談を受け、日常生活がスムーズに営めるように支援を行ったり、困っていることを解決できるように支えたりすることが主な仕事となります。
※国家資格には「名称独占」と「業務独占」の2種類の資格がありますが、社会福祉士の資格は「名称独占」です。資格を持っている人だけが「社会福祉士」と名乗れますが、業務に関しては資格を持っていない人も行うことが可能です。医師や看護師などの資格は「業務独占」となります。
受験資格
4年制大学で指定科目を修めて卒業したもの
2年制(3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年(1年)相談援助の業務に従事した者
社会福祉士短期養成施設(6ヶ月以上)を卒業したもの
社会福祉一般養成施設(1年以上)を卒業したもの
受験者数と合格率
受験者数 45000人
合格率 27.0%
概算の資格取得費用・期間
期間 平均9ヶ月(実務経験は別途必要)
費用 通信教育で60,000円
まとめ的なもの
訓練で無試験で取れる福祉系資格
保育士資格は職業訓練で取得できます。
職業訓練には介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士の講座があります。
上記の4つは民間なら費用がかかりますが、職業訓練なら無料です。
そして雇用保険の延長も受けられる場合もありますし、求職者支援金がでる場合もあります
職業訓練も就職と同じでタイミングが大切です。
学歴として扱われる職業訓練
介護福祉士養成科と保育士養成科の2年コースは卒業者には文部科学省から専門士が与えられます。
この2コースはもともと専門学校の既存コースを、専門学校に応用しただけの課程だからです。
「専門士」なら短大卒と同じく、4年制大学の3年次に編入できますので、2年間の職業訓練を学歴につなげることもできる訳です。
少しでもお役にたてれば幸いです