ビル管理士資格試験用の「メモ4」は、「建築物の構造理論」編です。
出題数は15問(全180問)。
足きりの40%は6問です。
「建築物の構造理論」への対策
この章は要点をサラッと覚えておくだけでいいと思う。
最悪、6問(4割)取れればいいかな・・・
「ビル管理士要点まとめ」へのリンクを貼っておきます。
建築物の用語と単位
- インバータ制御 :電動機の回転数制御、省エネ対策
- コージュネレーション :発電の排熱を暖房、給湯に利用
- サスティナブル :接続可能なこと
- デューディリションズ :不動産等の調査、評価活動
- BEMS :ビルエネルギー管理システム
- CASBE :建築物の環境性能評価
- COD :冷凍機等の性能係数
- ESCO :エネルギーに関する種々のサービスの総称
単位については、接頭語の暗記が必要です。
下記のページに、暗記事項を載せています。
計画・設計・生産
間違えやすいところだけをメモにしてみました。
原寸図 :建築基準上に基ずく設計図書から除かれている
建築面積 :建物の水平投影面積(上から見た面積)
延べ面積 :各階の床面積の合計
設計図書・表示記号
上記のページに、ビル管理士試験にでる建築記号を載せています。
- 仕様書の記載事項 :成分・施行方法・品質・性能など。積算は記載しない。
- 立面図 :建築物の東西南北4面の垂直断面投影図
- 詳細図 :主要部分の拡大部
- 展開図 :室内より北、東、南、西の四方を時計回りに描いた投影図
- 短計図 :垂直方向の各部の寸法の基準や基準詳細を示す
- 日影図 :冬至における日照状況を描く
基礎・構造
べた基礎 :底板一面で支える基礎。地耐力が弱い地盤に用いられる。
ラーメン構造 :柱と梁を剛接接合した構造
トラス構造 :部材を三角状にピン接合した構造、部材には軸方向の力のみ加わる。
シェル構造 :薄い曲面板からなる構造
壁式構造 :主要抵抗要素が板状の部材、低層の集合住宅に多用
免震構造 :基礎部分等にダンパー等を設定
制震構造 :各階などにダンパー等を設定
プレストラストコンクリート :圧縮力を導入したコンクリート
普通コンクリート :圧縮強度 20 N/mm2 。空気長のCO2により中性化。
層間変形角 :各階の層間変異をその高さで除した値。地震を受けた時の建物の変形について規定
剛性率 :立体的なバランスに対する規定
筋交い :垂直構図に入れる斜材。 地震等の水平荷重に抵抗。
構造力学
固定荷重 :人間、家具などの積載荷重をふくまない
積載荷重の比較 :
- 地震力算出用 < 構造計算用
- 床設計用 > 架構(大梁など)設計用
- 事務室 < 教室
熱性能
建築材料の熱伝導率 :
コンクリート > 板ガラス > 石膏ボード > 木材(合板) > 断熱材(ウレタンフォーム、グラスウール)
コンクリートと鋼の熱膨張率は、ほぼ等しい
建築材料
- アルミニウム :比重は鉄の1/3
- カーテンウォール :非耐力壁
- コンクリート :圧縮強度、耐火性が高い
- 普通コンクリート :単位当りの質量は、約2300kg/m3
- 軽量コンクリート :単位当りの質量は、1500 ~ 1900kg/m3
- テラゾ :人造大理石、床の仕上げ材に用いられる
- 熱線吸収板ガラス :色ガラス
- ブリージング :コンクリート打設後の水
- レイタンス :コンクリート打設後の泥状物質
- 木材 :400~470℃で自然発火
- モルタル :セメント、水、砂を混合
輸送機器
エスカレータの定速速度
- 勾配8度以下 :50m/min 以下
- 勾配8度超30度以下 :45m/min
- 勾配30超35度以下 :30m/min
非常用エレベータ
高さ31mを超える建築物は、建築基準法におり設置義務。消防隊用。
油圧式
昇降高さと速度に制限がある。低層用。
ロープ式
速度制御が広範囲に可能。中高層用。
ガス設備 都市ガスとLPガスとの比較
- 発熱量 : 都市ガス < LPガス
- 理論空気量: 都市ガス < LPガス
- 供給圧力 : 都市ガス < LPガス
- 比重 : 都市ガス < 空気 < LPガス
消防設備
ビル管理士試験で出る消防設備の問題は、主に消防設備士4類からです。
4類の頻出問題を集めたページを、参考までに下記に貼っておきます。
防災
フラッシュオーバー
- 初期火災後の火災盛期に起きる燃焼拡大の事
- 機械排煙は、フラッシュオーバー後の排煙に無効
防災に関する用語
- 防火性能 :延焼を抑制する性能
- 耐火性能 :倒壊、延焼を防止する性能
- 火災荷重 :単位面積当たりの可燃物重量
- マグニチュード :値が1大きくなると、エネルギーは約32倍
- 気象庁震度階級 :震度0から震度7まで
建築関係法令
おそらく、「建築基準法」からは、1問以上は出題されるはず。
確実な暗記が必要です。
建築基準法
- 目的 :建築物の敷地、構造、設備および用途にかんする最低の基準を定めること
- 移転 :同一敷地内での建築物の移動
- 特殊建築物 :学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚染処理場 ※事務所は含まれない
- 居室 :居住、執務、作業、集会、娯楽他、継続的に利用する部屋
- 主要構造部 :壁、柱、床、梁、屋根または階段
- 主要構造部から除外される部分 :間仕切壁、間柱、附け柱、最下層の床、回り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段
- 構造耐久上主要部分 :基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋交いなど)、床版、屋根版または横架材
- 大規模の修繕・模様替 :主要構造部の一種以上について行う過半の修繕・模様替
- 建築確認申請 :申請者ー建築主 確認者ー建築主事
- 定期検査報告(特殊建築物、建築設備、昇降機設備) :検査者ー一級および二級建築士、資格者 報告先ー特定行政庁
- 単体規定 :建築物自体に関する規定
- 集団規定 :建築物と都市に関する規定
- 北側からの高さに制限がある
建築士法
一級建築士 :国土交通大臣の免許
二級建築士 :都道府県知事の免許
鉄筋コンクリート
- 鉄筋は、コンクリートより引張り強度が大きい
- コンクリートは、鉄筋より圧縮強度が大きい
- 主筋 :柱おようび梁の軸方向に配筋。曲げモーメントに対抗。
- 帯筋 :梁の周方向に配筋。せん断力に対抗。
- あばら筋 :梁の周方向に配筋。せん断力に対抗。
- かぶり厚さ:土に接しない壁、柱、梁~3センチ以上。 接する場合は~4センチ以上。
- 壁の厚さ : 一般壁・・・10~15センチ。 耐震壁・・・20センチ程度。
- 鉄筋コンクリートは、鉄骨造よりも耐火性、耐食性に優れている。施行の工期が長い。
- プレストコンクリート構造 :大スパン構造に適している。
鉄骨
- 鉄鋼構造は、耐食性に乏しい
- 鋼材の炭素量が増加すると、じん性が低下
- 鉄骨の接合は、工場では溶接接合、現場ではボルト接合
- ボルト接合は、高力ボルト接合が多用
- 鉄骨構造は、コンクリート構造よりじん性に富み、耐震性に有利、解体が有利。
このページのまとめ
- 「建築物の構造概論」は出題数が15問と少ない
- 難易度も低い
- しかし、足きりだけは避けなければならない
読了、ありがとうございました
また、どこかで・・・